納豆を愛する会 » 変形性膝関節症の疫学

変形性膝関節症の疫学

変形性膝関節症の疫学についてみてみましょう。まず、疫学とは、地域や集団において、疾患に関する事象の発生や変動するさまを明らかにする学問です。

変形性膝関節症の場合は、患者数は、日本においては1200万人であると言われています。そして、その中でも変形性膝関節症の治療を必要とする患者数は700万人です。また、75歳以上の人では、実に80%以上の人に存在しています。

また、加齢が原因というわけではありませんが、50歳代で発症し、65歳以上になりますとかなりの人数の方が変形性膝関節症になってしまいます。男女の別としましては、男性よりも女性のほうが圧倒的に多い病気です。

変形性膝関節症は、レントゲンで検査をした場合、自覚症状がない人も含めた場合、60歳以上では、女性の40%、男性の20%がこの病気にかかっているという結果が出ています。

実は潜在的に病気になるであろうという人がたくさんいるのが、この病気の特徴です。どのような人でもちょっとしたことで膝を痛めてしまうと、この病気にかかるということがいえます。

女性のほうがこの病気になりやすいということをお伝えしましたが、もう少し詳しい内容をみてみましょう。ポイントは三つあります。女性で、O脚、そして、肥満が揃うと変形膝関節症になる確率が高くなります。

日本人はO脚の女性が多く、膝の内側に通常よりも過度の負担がかかります。ですから、日本人の90%は、膝の内側に変形と痛みを感じているという結果になっています。

また、地域別に見てみると実は都市部よりも山村部に多いという調査結果が出ています。これは、山村部は農業などで肉体労働が多く、通常以上に歩くということももちろんですが、膝を痛めることも多いようです。

一方で都会では、畳に座るよりも椅子に座る生活が多いので、それほど膝に負担のかからない生活をしているからです。このように生活環境によっても、発症するかしないかが変わってくる病気なのです。